ダイエット(減量)とは、イコール体内に蓄積された脂肪を燃やすことである。
運動すれば、脂肪は燃える。燃えて、そこから運動のためのエネルギーが供給される。
しかし、運動によっては、脂肪がうまく燃えてくれない場合もある。
強度の強い運動だ。説明すると、化学物質の名称なんかがぞろぞろとでてきて、
こむずかしくなってしまうので省くが、とにかく、強度が高すぎる運動は、脂肪が燃えにくくなる。
脂肪を燃やすかわりに、筋肉の中にあるグリコーゲンという物質から直接エネルギーを取り出す。
脂肪を燃やすというのは、化学的にいうと、紙に火をつけて燃やすのと同じ現象である。
だから、脂肪が燃えると熱が発生するので体温が上がる。
ものを燃やすには酸素がいる。
脂肪燃焼も酸素を使う。ゆえに脂肪運動を伴う運動を、有酸素運動という。
それに対して、グリコーゲンからエネルギーを取り出すときは酸素を使わない。
燃焼ではない化学反応でエネルギーを得ているため、そういうことになる。
この運動を無酸素運動という。
呼吸しながらやるのが有酸素運動で、息を止めておこなうのが無酸素運動なんて
説明を目にすることがごくまれにあるが、それは大嘘。
有酸素か無酸素かは、あくまでエネルギーを取り出すときの化学反応のことで、呼吸は全く関係ない。
事実、無酸素運動の代表であるウェイトトレーニングでは呼吸は重要な要素となっている。
呼吸を止めてバーベルを持ち上げたりしていたら、フィットネスクラブのコーチに注意される。
いちばん脂肪が燃えやすいのは、軽めの有酸素運動である。
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